2026年9月28日、キリンチャレンジカップ2026のベネズエラ戦を見ていて、気になった選手がいました。
中野就斗選手です。
サンフレッチェ広島でプレーする姿を知っている人なら、今さら「誰?」という選手ではないでしょう。
ただ、日本代表という舞台で見ると、また印象が違いました。
前半から積極的にゴール前へ出ていき、後半にはロングスローも披露。
短い時間だけ出場して終わったという内容ではなく、先発から自分の特徴を見せようとしている姿が印象に残りました。
調べてみると、このロングスローは偶然見せたものではありません。
そして中野選手は、桐生第一高校、桐蔭横浜大学を経てサンフレッチェ広島へ入り、少しずつ出場機会を増やしながら日本代表までたどり着いた選手でした。
今回は、中野就斗選手のこれまでの成績やプレースタイル、ロングスロー、そして検索されている「移籍」について、現在地を追っていきます。
ベネズエラ戦で目に留まった中野就斗
2026年9月28日、広島のエディオンピースウイング広島で行われたキリンチャレンジカップ2026・ベネズエラ戦。
中野選手は先発メンバーに名を連ねました。
しかも、中野選手にとってエディオンピースウイング広島は、普段サンフレッチェ広島の選手として戦っているホームスタジアムです。
代表戦の前日には、この場所について「自分の力を最大限出してくれるスタジアム」と話し、広島のサポーターへの感謝をプレーで表現したいと語っていました。

実際に積極的なプレーを見せていましたね。
守備のポジションにとどまるのではなく、前半から機会を見つけてはゴール前へ出ていきます。
そして後半24分には、中野選手らしいロングスロー。
その後にもゴールへ迫る場面があり、後半26分にピッチを退きました。
代表で初めて見る選手の場合、どうしても「何が特徴なのだろう」と探しながら見てしまいます。
中野選手の場合は、それが比較的分かりやすかったです。
前へ出る。そして、スローインからでもゴール前へボールを届ける。
では、この選手はどのようにして日本代表までたどり着いたのでしょうか。
中野就斗の成績と経歴|桐生第一から桐蔭横浜大学、サンフレッチェ広島へ
中野就斗選手は2000年6月27日生まれ。身長183cm、体重83kgの選手です。
サンフレッチェ広島の公式プロフィールでは、桐生第一高校、桐蔭横浜大学を経て広島へ加入した経歴が掲載されています。
大学在学中の2022年にはJFA・Jリーグ特別指定選手として承認され、同年にJ1リーグへ出場しました。
2023年から正式にサンフレッチェ広島へ加入しています。
リーグ戦の成績を見ると、成長の過程がかなり分かりやすく表れています。
| シーズン | 所属 | リーグ戦出場 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 2022 | 広島 | 1 | 0 |
| 2023 | 広島 | 30 | 1 |
| 2024 | 広島 | 38 | 5 |
| 2025 | 広島 | 37 | 1 |
| 2026百年構想リーグ | 広島 | 20 | 3 |
2022年はわずか1試合でした。
ところが正式加入した2023年には30試合に増え、2024年には38試合5得点。2025年も37試合に出場しています。
いきなりスター選手として登場したというより、試合に出ながら評価を積み上げてきた選手だと感じます。
2023年7月にはJ1での出場時間が450分を超え、プロA契約の締結条件をクリアしました。
そして2026年9月、日本代表に初選出。
本人は初選出に際し、サンフレッチェ広島に加入していなければ、ここまでの成長も代表選出もなかったという趣旨のコメントを残しています。
最初はリーグ戦1試合。
そこから主力になり、ついには日の丸を背負いました。
では、中野選手が広島でこれほど出場機会を増やした理由はどこにあるのでしょうか。
中野就斗のプレースタイル|複数ポジションと前への推進力が武器
中野選手の特徴については、プロ入りが決まった時点ですでにサンフレッチェ広島が明確に説明していました。
クラブが2022年に発表した新加入内定のお知らせでは、対人能力と前への推進力を特徴として挙げています。
さらに興味深いのが、センターバックだけではありません。
サイド、ボランチなど複数のポジションをこなせる柔軟性も評価されていました。
実際、2026年の日本代表初選出を伝えた際にも、3バックの一角だけでなくウイングバックでもプレーしていることが報じられています。
ベネズエラ戦の前日、中野選手自身も、3バックの右で出場した場合にはまず守備から入り、攻撃ではJリーグで見せているように後ろから追い越していきたいという考えを話していました。
これを知ってからベネズエラ戦を振り返ると、前半からゴール前へ出ていた姿にも納得できます。
守備の選手だから後ろにいる、というタイプではありません。
守るところでは守り、機会があれば一気に前へ出る。
プロ入り前から評価されていた「前への推進力」が、日本代表のピッチでも見えたように感じました。
そして、中野選手にはもう一つ分かりやすい武器があります。
手でボールを投げるスローインです。
中野就斗のロングスロー|日本代表でも見せたもう一つの武器
ベネズエラ戦の後半24分。
中野選手がロングスローを投げました。
中野選手を調べていくと、ロングスローはすでにサンフレッチェ広島でも大きな武器になっています。
特に印象的だったのが、2025年11月1日のJリーグYBCルヴァンカップ決勝、柏レイソル戦です。
中野選手のロングスローから荒木隼人選手の先制点が生まれ、さらに前半アディショナルタイムにもロングスローを起点としてジャーメイン良選手の得点につながりました。
広島は3-1で勝利し、ルヴァンカップを制しています。
しかも、中野選手がロングスローを得意とするようになった背景が面白いです。
本人によると、小さいころは野球選手を目指していたため、肩には自信があるとのこと。
高校、大学時代にもロングスローを得意としており、2025年には広島の攻撃手段として本格的に使われるようになりました。
一方で、同年4月には左肩を痛め、思うような飛距離が出ない時期もあったと明かしています。
それでもケアを続け、ルヴァンカップ決勝のころには再び投げられる状態まで戻していました。
足でクロスを上げるだけではありません。
タッチラインから手でゴール前へボールを送り込むこともできる。
通常ならプレーを再開するためのスローインが、中野選手の場合は得点機を作る手段になります。

ベネズエラ戦でのロングスローもよかったですね。
中野就斗という選手が持っている武器を、日本代表でもそのまま出した場面だったのだと思います。
なぜ「中野就斗 移籍」が検索される?現在もサンフレッチェ広島でプレー
中野就斗選手について検索すると、「移籍」という言葉も目につきます。
これだけ広島で結果を残し、日本代表まで選ばれれば、「海外へ行くのでは?」と気になる人が増えるのも不思議ではありません。
2025年12月30日、サンフレッチェ広島は中野選手との明治安田J1百年構想リーグの契約更新を公式に発表しています。
今回確認した範囲では、2026年9月時点で中野選手の海外移籍が決定したというクラブ公式発表は確認できませんでした。
では、なぜ気になるのでしょうか。
2023年にリーグ30試合、2024年38試合、2025年37試合。2026年には日本代表へ初選出されました。
センターバックだけでなくウイングバックなどにも対応でき、対人守備、前への推進力、ロングスローという特徴もあります。
こうして実績を並べると、今後のキャリアに注目が集まる理由は見えてきます。
ただ、本人が日本代表初選出の際に語ったのは、広島への感謝でした。
そして代表戦前日にも、広島で成長できた感謝をプレーで表現したいと話しています。
今後どのような道を選ぶかは分かりません。

当面は広島での活躍に期待しましょう。
中野就斗は日本代表でどこまで存在感を高められるか
2026年9月17日、中野就斗選手は日本代表に初選出されました。
26歳での初招集です。
若くして海外へ渡り、年代別代表からA代表へ進む選手とは少し違う道のりでした。
桐蔭横浜大学からサンフレッチェ広島へ加入し、最初のリーグ戦出場は1試合。
そこから30試合、38試合、37試合と出場を重ねてきました。
そして迎えたベネズエラ戦。
前半から積極的に前へ出て、後半にはロングスローも見せました。
中野選手はベネズエラ戦の前に、自分の100%、120%の力を出せば通用すると思うと話していました。
初めての代表で、自分のホームスタジアム。
かなり特別な一戦だったはずです。
私は今回のベネズエラ戦を見て、中野就斗という選手をもっと見てみたくなりました。
ゴール前へ出ていく姿もそうです。
そして、後半に見せたロングスロー。
「あれもあるのか」。
そう思わせてくれる武器が一つあるだけで、次に試合を見るときの楽しみは増えます。
代表での物語は、まだ始まったばかりです。
中野就斗についてよくある質問
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 中野就斗の兄弟は? | 弟にサッカー選手の中野力瑠選手がいます。 |
| 中野就斗の出身地はどこですか? | 東京都青梅市出身です。 |
| 中野就斗の出身高校はどこですか? | 桐生第一高校です。その後、桐蔭横浜大学へ進みました。 |
| 中野就斗はプロ契約になりましたか? | 2023年にJ1での出場時間が規定を超え、サンフレッチェ広島とプロA契約を締結しています。 |
| 中野就斗は代表に選ばれましたか? | 2026年9月にSAMURAI BLUEへ初選出され、ベネズエラ戦で先発しました。 |
中野就斗選手について調べると、最初に目を引いたロングスローだけではないことが分かりました。
対人能力があり、複数のポジションをこなし、後方から前へ出ていく力もあります。
そして、大学からプロへ進み、少しずつ出場機会を増やして日本代表までたどり着きました。

ベネズエラ戦を見なければ、私はここまで中野選手を調べることはなかったかもしれません。
だからサッカーを見るのは面白いのです。
一つのプレーから気になる選手が生まれ、その選手の過去を調べると、次に見る試合がまた少し面白くなる。
次に中野就斗選手が日本代表のピッチに立ったとき、私はきっとロングスローの場面で少し身を乗り出して見ると思います。


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