横浜FCが補強を求めていたポジションに、移籍決定のニュースが飛び込んできた。
新たに加わるのは、FW千葉寛汰。
どんな選手なのだろう。
これまでにどんな成績を残し、どのようなプレーを得意としているのか。
そして、もう一つ気になることがある。
2026-27シーズンが始まって、まだ間もない。
なぜ、このタイミングで移籍が決まったのだろうか。
千葉寛汰のこれまでの歩みと成績をたどりながら、今回の移籍の背景、そして須藤大輔監督との再会が持つ意味を探っていきたいと思います。。
千葉寛汰が横浜FCへ完全移籍!なぜ今、このタイミングなのか?
2026年9月15日、横浜FCは清水エスパルスからFW千葉寛汰が完全移籍で加入すると発表しました。
背番号は30。
23歳のストライカーです。
横浜FCへの加入にあたり、千葉は再び須藤監督のもとでプレーできる喜びを語り、クラブのために全力で戦う決意を示しています。
横浜FCにとって、前線の選択肢が増えることは歓迎したいニュースです。

私はこのニュースを聞いて、より攻撃的な試合が見られるかもしれないと思ったものです。
ただ、気になるのは移籍のタイミングです。
2026-27シーズンが開幕して間もない9月。
しかも、今回は期限付き移籍ではなく完全移籍です。
出典:清水エスパルス公式|千葉寛汰選手 横浜FCへ完全移籍決定のお知らせ
清水のアカデミーで育ち、トップチームへ昇格した選手が、なぜ今、生まれ育ったクラブを離れる決断をしたのでしょうか。
その答えを探すと、移籍発表当日に公開された本人のインタビューに行き着きました。
千葉寛汰はなぜ清水を離れた?本人が語った移籍の理由
清水エスパルスは9月15日、千葉寛汰のロングインタビューを公開しました。
取材が行われたのは移籍発表前日の9月14日。
完全移籍を決断した本人が、清水への思いと自身の現状を語っています。
清水への愛着だけでは決められなかった未来
千葉は静岡市清水区出身。
清水のジュニアユース、ユースを経て、2022年にトップチームへ昇格しました。
幼い頃から身近にあったクラブで、トップチームの選手になる。
それは本人にとって特別な意味を持つ道のりでした。
プロ入り後は期限付き移籍を繰り返しながら経験を積み、2025年夏に清水へ復帰。
J1初ゴールも記録しました。
しかし、2026-27シーズンのJ1リーグでは、移籍発表時点で2試合の出場にとどまっていた。
清水公式インタビューでは、負傷から復帰した後もコンディションやパフォーマンスが安定しなかったことを振り返っています。
クラブへの愛着は強い。それでも、選手として試合に出場し、自分の価値を高めていかなければならない。
千葉は、その現実と向き合ったということでしょう。
期限付き移籍ではなく、完全移籍という決断
これまでの千葉は、期限付き移籍で他クラブに渡り、清水へ戻るという道を歩んできました。
しかし、今回は違います。
清水との契約を離れ、横浜FCへ完全移籍する。
インタビューから伝わってくるのは、清水を離れることへの葛藤と、サッカー選手として前へ進もうとする意思でした。
横浜FCからすれば、必要としていたFWの補強。
一方、千葉にとっては、慣れ親しんだクラブを離れて新しいキャリアを始める大きな決断でした。
シーズンが始まったばかりなのに、なぜ移籍なのか。
その疑問は、出場機会を求める選手としての思いを知ることで、少しずつ解けてきます。
では、横浜FCが迎えた千葉寛汰は、これまでどのような結果を残してきた選手なのでしょうか。
千葉寛汰の成績は?FC今治で19得点を記録したストライカー
千葉寛汰のこれまでのリーグ戦成績を整理してみましょう。
| シーズン | 所属クラブ | 出場 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 2022 | FC今治(J3) | 22 | 12 |
| 2023 | 徳島(J2) | 8 | 0 |
| 2023 | FC今治(J3) | 16 | 7 |
| 2024 | 清水(J2) | 5 | 0 |
| 2024 | 藤枝(J2) | 15 | 2 |
| 2025 | 藤枝(J2) | 17 | 2 |
| 2025 | 清水(J1) | 8 | 1 |
| 2026/27 | 清水(J1) | 2 | 0 |
※2026年9月15日の移籍発表時点。Jリーグ公式戦のうちリーグ戦のみ。百年構想リーグは別大会のため除外。
FC今治では2年間で19得点
目を引くのはFC今治時代の数字です。
2022年は22試合で12得点。
翌2023年も16試合で7得点を記録しています。
合計38試合19得点。

J3での記録とはいえ、得点を奪う能力を数字で示した時期でした。
これは強力ですね。
一方、J2では通算45試合4得点。J1では10試合1得点となっています。
カテゴリーが上がってからは、今治時代ほどの得点数を残せていません。
ただし、出場時間や起用法を考慮せず、得点数だけで能力を判断することはできないでしょう。
横浜FCが獲得したのは、J3で得点を量産した実績を持ちながら、J2、J1ではまだ十分な結果を残せていない23歳のストライカーということです。
そして、彼には横浜FCの須藤大輔監督と共有した時間があると言います。
その経験は、すでに一つのゴールへとつながっていました。
須藤監督との再会!千葉寛汰のJ1初ゴールにつながった指導
千葉寛汰と須藤大輔監督の関係を知るうえで、忘れることのできないゴールがあります。
2025年6月21日、清水エスパルスが名古屋グランパスと対戦した試合。
千葉はこの試合でJ1初ゴールを記録しました。
その得点の背景には、藤枝MYFC時代に須藤監督から繰り返し教えられたことがありました。
相手の一歩前に入り込む。須藤監督からの教え
2025年6月26日に公開された清水公式インタビューで、千葉はJ1初ゴールの場面を振り返っています。
得点につながったのはコーナーキックからのヘディングでした。
千葉は、藤枝時代に須藤監督から相手より一歩前に入り込むことを繰り返し指導され、その意識がゴールの場面でも頭にあったと説明しています。
本人は、このような泥臭いゴールこそ自分らしく、好きな得点だとも語っています。
出典:清水エスパルス公式|千葉寛汰「武者修行で成長を遂げたストライカー」
興味深いのは、その翌日の出来事です。
清水と藤枝のトレーニングマッチで須藤監督に挨拶した千葉は、監督からゴールを祝福され、先発の座をつかみ取るよう励まされたといいます。

よくできたことを讃え、より上を目指す意識を示唆する。
学びたいものです。
千葉自身も、この得点は藤枝で積み上げてきた日々の成果であり、須藤監督の教えが形になったものだと振り返っています。
ゴールを決めたクラブは清水だった。
しかし、そのゴールには藤枝での経験が生きていた。
そして今度は、横浜FCで再び同じ監督のもとに立つことになりました。
得点できなくても期待して起用してくれた監督
藤枝時代の千葉は、決して得点を量産していたわけではありません。
2024年、2025年ともにリーグ戦2得点。
本人も当時、9番を背負う責任から、自分が決めなければチームが勝てないと考え、苦しんでいたことを明かしています。
それでも須藤監督は、得点が生まれない時期にも千葉を期待して起用し続けたといいます。
千葉は、元FWである須藤監督が自身の気持ちを理解してくれていたことにも触れています。
ただ、藤枝ではその期待に十分応えられなかったという悔しさも残った。
かつて指導を受けたストライカーが、J1初ゴールを経験し、清水を離れる決断を経て、再び須藤監督のもとへやって来る。
あのとき応えられなかった期待に、今度は。

上を目指す意識が結果として表れるのが見られるのではないでしょうか。
横浜FCが求めていたFW補強!千葉寛汰に期待する役割とは?
横浜FCにとって、今回のFW補強は歓迎したいニュースです。
ただし、千葉寛汰が加わっただけで、攻撃の問題がすべて解決するわけではない。
重要なのは、彼の特徴をチームがどう生かすか。

個だけでは成立しないものを、「チーム」が成立させる。
その風景を見たいですね。
ゴール前で相手の一歩前に入れるか
千葉のJ1初ゴールを振り返ると、須藤監督が教えた「相手の一歩前に入り込む」という動きが、一つのヒントになった。
クロスやセットプレーに対して、相手DFより先にゴール前へ入る。
その一歩を生み出すには、千葉自身の動きだけでなく、ボールを届ける味方との連係も欠かせない。
横浜FCが攻撃を組み立て、千葉が得意とする形でゴール前へ飛び込める場面をどれだけ作れるか。
そこに注目したいと思います。
得点だけではない、須藤監督が求めるFWの仕事
千葉は藤枝時代について、守備やポストプレーなど、さまざまな役割をこなしながら得点も求められる難しさを語っています。
シャドーでプレーすることもあり、多くの仕事を身につけている途中だったという。
須藤監督がどの位置で千葉を起用するかは、これからの試合を見なければわかりません。
それでも、監督が求める仕事をすでに経験していることは、再会した二人にとって一つの接点になるにちがいありません。
前線からの守備、ボールを収める仕事、味方を生かす動き。
そのうえで、最後はゴールを奪う。
横浜FCが必要としているのは、千葉一人の力で攻撃を完結させることではなく、チーム全体の攻撃の中で彼の得点力を引き出すことだと思います。
今治時代の19得点を、単純に横浜FCで再現できるとは限らない。
しかし、藤枝で積み重ねた経験と、清水でつかんだJ1初ゴール。その両方を知る須藤監督のもとで、どんなプレーを見せてくれるのか。
まずは、千葉がゴール前へ入っていく場面を楽しみにしたいと思います。
千葉寛汰のプロフィールとよくある質問
千葉寛汰の基本情報を整理しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 千葉寛汰(ちば かんた) |
| 生年月日 | 2003年6月17日 |
| 年齢 | 23歳 |
| 出身地 | 静岡県静岡市 |
| 身長・体重 | 178cm・74kg |
| ポジション | FW |
| 所属 | 横浜FC |
| 背番号 | 30 |
千葉寛汰の出身高校は?
清水エスパルスのジュニアユース、ユースを経てトップチームへ昇格した。
高校年代は清水エスパルスユースに所属していた。
千葉寛汰は何歳?
2003年6月17日生まれ。2026年9月現在、23歳。
千葉寛汰のこれまでの所属クラブは?
清水エスパルスでプロ入りし、FC今治、徳島ヴォルティス、藤枝MYFCへの期限付き移籍を経験。
2026年9月に横浜FCへ完全移籍した。
千葉寛汰のJリーグ通算成績は?
2026年9月15日時点で、J1が10試合1得点、J2が45試合4得点、J3が38試合19得点。
百年構想リーグでは15試合に出場し、得点はなかった。
横浜FCでの背番号は?
30番。ユニフォームネームは「KANTA」と発表されている。
まとめ|清水への思いを胸に、横浜FCで始まる新たな挑戦
横浜FCが欲しかったFWのポジションに、千葉寛汰が加わった。
シーズンが始まったばかりの完全移籍には驚きましたが、清水公式のインタビューを読むと、その決断が本人にとってどれほど大きなものだったのかが伝わってきます。
生まれ育った街のクラブを離れる。
それでも、選手として試合に出続け、自分の価値を高めるために新しい道を選んだ。
藤枝時代に教えられた相手の一歩前へ入り込む動き。
それが清水でのJ1初ゴールにつながった。
今度は、その教えを受けた監督と同じチームでゴールを目指す。
横浜FCにとっても、千葉にとっても、これから結果を出していかなければならない。
あのJ1初ゴールのように、ゴール前で相手の一歩前へ。
次は三ツ沢で、その姿を見せてほしい。


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